研究テーマ : 高蛍光性ポリイミドの創製
e-mail : ksakai(a)polymer.titech.ac.jp
所属学会 : 高分子学会、光化学協会
経歴 :
2003年3月 茨城県立下妻第一高等学校 卒業
2007年3月 東京工業大学 高分子工学科 卒業
現在     東京工業大学大学院 理工学研究科
        有機・高分子物質専攻 修士課程1年
収集物 : ガキ使 (2000年1月、第496回放送〜)
      松本人志の放送室 (全放送分)etc....

APMDS

DCHM

趣味 : TIPNESS (マラソン、水泳、エアロ、サウナ)
目標 : TOEIC900点over、フルマラソン4時間以内、
     C++入門本の執筆・出版、奨学金返還免除
坂井 航索 (1984.11.21生)

sakai

kosaku

 PTDAは会合体を形成することで、強い赤色蛍光を発することが知られています。今回の研究では、白色蛍光性ポリイミドを作成する際に、立体障害の異なる2種類のジアミンを用いて、それがPTDAの蛍光特性に与える影響に考察を与えました。立体障害の大きなジアミン(DCHM)を用いた場合には、効率的に会合体由来の赤色蛍光を得ることはできませんでしたが、立体障害の小さなジアミン(APMDS)を用いた場合には、PTDA会合体のエキシマー蛍光が相対的に高効率で得られました。これは、APMDSを用いた場合には、共平面性の高い会合体が形成され、エキシマー状態のエネルギーが安定化したためと考えられます。このとき、赤色蛍光要素が増えたことにより、白色性が向上しました。

-関連文献-
坂井航索,関野裕幸,安藤慎治,高分子学会予稿集,56(1),1389 (2007)


研究内容
(1)ペリレン構造を主鎖に有する白色蛍光性ポリイミド
 既存の白色蛍光性ポリイミドは、赤色蛍光要素が弱く白色性が低いものである。そこで、赤色蛍光を強め白色性を向上させるため、長波長領域の発光種として、ペリレン系酸二無水物(PTDA)を用い、青色蛍光性のポリイミド(s-BPDA)と共重合化しました。このポリイミドは、青色発光部を励起することで、そこからより長波長側(低エネルギー側)のPTDA部分にエネルギー移動が生じます。これにより、蛍光スペクトルが可視域全体に広がることで、白色蛍光が得られます。

PTDA

s-BPDA